宮ぷーの本を出版して戴けます

  • 2010/08/29(日) 21:46:28

今日はおはなしだいすき(ohanasi-daisuki.com)を作ってくださっているよっきー
さんが来てくださいました。夜メールを開けたら、「夜行バスで出かけます」と書い
てくださってありました。夜行バス?それはいったい何時に着くのかなあと思ってい
ました。7時前になんと金沢駅に着いたそうです。私はそのことをぜんぜん知らない
で、8時過ぎに「よっきーさん、何時につくの?」なんてのんきにメールをしたら、
よっきーさんはとても優しいので、「あんまりはやく行くと、宮ぷーもお疲れになる
でしょうから、ホームページのことを考えたりして、ゆっくり行きますね」っておっ
しゃるのです。だから、私は大慌てになりました。よっきーさんも、それから、おは
なしだいすきのページの中のおはなしのーとを作ってくださってるみなさんもみんな
ボランティアというか、そのことの収入なんて度外視でしてくださってるのです。け
どみなさんは、もう「みんなが気持ちを伝えられるようになることは、かっこちゃん
の夢というより、私たちみんなの夢だから」と言ってくださったり、「かっこちゃん
のこと、みんな大好きなのよ。だから、みんなかっこちゃんが笑ってくれることした
いのよ」なんて言ってくださるので涙がこぼれます。

宮ぷーはよっきーさんに「いしがつたえられずにいたら、あきらめていた」と言いま
した。宮ぷーはレッツチャットにつなぐことで、自分でテレビをつけて、自分でチャ
ンネルをえらんでみることが出来ます。よっきーさんに「一番好きな番組はなんです
か?」と尋ねられて「いけがみさんのばんぐみ」と答えていました。池上さん? 
あ、昨日ちょっと見たよ。円高とか円安の説明を私にでもわかるように説明してくれ
ていたよ。
よっきーさんは夜までずっと一緒にいてくださったのですが、「来てよかった」と何
度も言ってくださいました。「こんなに宮ぷーがレッツチャットをずっと使ってい
て、普通にお話しするみたいに使っているなんて知りませんでした。実際に見て、本
当に大切なものだということを実感しました」と言っておられました。

 伸夫さんから久しぶりにメールをいただきました。
「ひきこもりになって、家族を捨て、社会を捨てた僕ですが、レッツチャットの署名
を僕もどうしてもしたいと思いました。そんなときに、ネット署名を知り、署名をす
ることができました。自分自身の住所を書くときに不思議な感覚に襲われました。自
分が社会の中の確かな住所に僕が住んでいるという感覚。宮ぷーとかっこちゃんが思
い起こさせてくれました。そして、自分も署名を集めたいという思いがわき起こり、
ネットでミクシィを始め、自分から知らない人にメールをして、レッツチャットのこ
とを知らせ、メールのやりとりまでするようになりました。何かが自分の中で変わっ
ていることにはっと気が付き、社会復帰の第一歩なのだろうかと思うこのごろです。
前にかっこちゃんにメルマガに書いてもらってから、少しずつ成長をしていることを
報告させてください」
伸夫さんのメールは靖子ちゃんがつくってくれた動画にも載っています。「家族を捨
て社会を捨てた自分ですが、朝、宮ぷーのリハビリの様子がどうだろうかと気になり
ます。僕には新しい家族ができたのかもしれません」そんなうれしいメールをくだ
さったのです。

 本当に多くの方とつながっていられること、そのことを思うだけでもう涙がとまら
ない、本当になんて幸せなんだろうと、まるで奇跡の中にいるような思いがします。
みなさんが大好きです。大好きです。叫びたいよ、空に向かって、山に向かって、海
に向かっても叫びたい。みなさん、ありがとう。大好きです。
 今日もうれしいことがいっぱいありました。みなさんも絶対に絶対に、私と一緒に
わーいわーいってよろこんでくださると思うのです。

 私ね、また思いついちゃったのです。宮ぷーのレッツチャットの文字はどうしてこ
んなに心を打つのかなあって。そんなふうに思ってみていたときに。思いつきまし
た。「宮ぷーのレッツチャットで今日もおはなし」が本になったらいいなあって。宮
ぷーが短い言葉で、レッツチャットで綴った文字の写真の下に、私がその言葉につい
てのエピソードを少し書くという本。宮ぷーの本。前々からずっとメルマガを読ん
で、宮ぷーを応援してくださっている三五館の星山さんにお願いしてみようって思い
ました。いつもお願いばかりなので、そして星山さんが大大大好きなので、無理して
きいてくだってもいけないなあと思いながら、「宮ぷーの本を作ってほしい」と言い
ました。星山さんはすぐに、「メルマガを毎日読むたびになんとかせんといかんな
あ。何か形にしないとなあと思っていたのです。やりましょう」と言ってくださいま
した。やったー。宮ぷー。宮ぷーの言葉が本になるよ。

 宮ぷーは大喜びで張り切って、すごくうれしそうに笑いました。にーにー、にーっ
て笑いました。やったー。それなのに、おかしいいたずらするんだよ。宮ぷーが書い
た文字をカメラで撮ろうとすると、レッツチャットのボタンの中に、並んでいるすべ
て消すというボタンを押そうとするんだよ。そして、クックックって笑って「けすい
たずら」なんていうんだよ。宮ぷーはおちゃめです。
 今日は私の親戚で友達で、宮ぷーとも私とも同僚でもあるかおりちゃんが来てくれ
ました。かおりちゃんと宮ぷーのお話も漫才みたいでおもしろかったです。やっぱり
お友達はいいなあと、お友達が来てくださるたびに思います。

 今日は手のひらを表と裏に返すというのを10回する時間を計りました。これはとっ
ても上手で最初は15秒。「かっこちゃんもしてみて」という宮ぷー。私は速いよ。た
ぶん5秒だなあと言ったら7秒でした。宮ぷーの顔が泣き顔で、どうしたの?という
と、半分笑いながら「くやしい」と言いました。「あはは、宮ぷー、まいったかあ」
と言うと決してまいらない宮ぷーは何度も挑戦して、11秒でできるようになりまし
た。宮ぷーすごいです。
ああ、今日も本当にうれしい日でした。明日はもう集中リハビリのなか日です。がん
ばります。

 署名のことです。お尋ねもいろいろといただきましたが、簡単なお尋ねでないもの
がなかなかお答えできなかったり、返信をしたのに、今日もいくつか戻ってきてし
まったりして、ごめんなさい。戻ってこなかったら奈良へ送ってくださいね。
今日で1366名になりました。ありがとうございます。みなさんお一人お一人にお礼も
言えずにすみません。ありがとうございます。

かつこ

受け止めて生きる、みんなでひとつの命

  • 2010/08/05(木) 21:42:37

昨日と今日はお母さんとお嬢さんのことで、すごくたくさんのメールをいただきまし
た。ありがとうございました。お母さんにみなさんのメールを送らせていただいたの
です。お母さんからのメールです。「すごい反響に驚いています。私と同じ思いで悩
んでおられた方がこんなにも多いことに驚き、また、こういう流れになっていたのだ
なあと娘と話しています。かっこちゃんのメルマガに出会ったのも、思えば、娘にお
見舞いにといただいた“ゆうきくんの海”の本のおかげです。とてもよい本で、イン
ターネットでかっこちゃんのことを探して、宮ぷーのことを知りました。娘がかっこ
ちゃんの日記を読みたいと言って購読を決めたのですが、娘は、かっこちゃんと触れ
合えば私が変わると心の奥で知っていたのかもしれませんよ。自分でも不思議なこと
を言っているとわかっていますが、笑ってください。どうぞ、みなさんに、お礼をお
伝え願います。お一人おひとりにメールをできたらいいのですが、かっこちゃん、伝
えてください」

いただいたメールでは、「ゆるす」ということについてのお尋ねもいただきました。
お母さんのメールの中で「かっこちゃんは“許す”ということとも違う気がすると言
いましたね。それをこれからは考えていきますからね。答えが出るかどうかはわかり
ませんが、出たら、メールで聞いてもらいたいと思います」と書いておられたからで
す。
 上手にお話ができるか心配ですが、その前になおみちゃんとひろちゃんからいただ
いたメールを紹介したいです。なおみちゃんは旅の間一緒で、お世話になりました。
ゲルにも3日間一緒に泊まってくださって、ゲボゲボの私を看病してくださったんで
す。ひろちゃんも私の大切なお友達。

「今日のかっこちゃんのメルマガは本当に感動しました。旅の間、かっこちゃんと
“恨んで生きる”ということについていろいろ話しました。私の心の中では恨みの連
鎖は決してつなげてはいけないという思いがありましたが、実際に自分の大切な人が
そういう目にあったら、果たしてそう言い切ることができるかわからない自分がいま
した。でも、今日のメルマガを読んで本当に幸せな気持ちになりました。ひとはやっ
ぱり許すことで幸せになれるんですね。「許すことができる」そういう意味では、日
本人は素晴らしいです。許して、過去にとらわれずに前向きに生きることができる精
神性の高さはピカいちのように思います。数年前に話題になった「クリスタル チル
ドレン」という歌をご存知ですか?NHKのみんなの歌でもとりあげられた歌です。
今の高校生以下くらいの子供たちはあたらしい時代を生きる「クリスタル チルドレ
ン」といわれています。胎内記憶をもっていたりとか一昔前のいいかたなら新人類と
いった感じでしょうか?この「許す」というテーマにつながるので、大好きなこの歌
の歌詞を書き込みたいと思います。

・・・
「クリスタル チルドレン」
戦わなくっていいんだよ 好きになっちゃえばいいんだよ 顔も知らない同士 敵
も味方もないでしょ? 仕返しなんていらないよ 誰も嬉しくならないよ スッキリ
するのは一瞬だけ 見上げれば 遥か雲の向こうで 太陽はいつも何でも見ている 
Brave!
憎しみも涙にかえて 許せる勇気もって生まれてたんだ Love!この地球を光で
満たす 心の愛を持って生まれたんだ Crystal Children 淋しく
なんかないんだよ 人は誰でもひとりだよ だからいろんな人のステキが見えるんで
しょ?
恐がらなくっていいんだよ みんな同じ人間だよ 傷つき 傷つけ 泣き 笑い 
見上げれば 広い空のどこかで 月はいつも何でも知っている Brave! 怒り
さえ歯をくいしばり 飲み込む勇気もって生まれてきたんだ Love! この地球
を光で包む 祈りの愛を持って生まれたんだ Crystal Children
・・・・

時代は競争の時代から共存の時代へ移行しつつあるなと感じます。 許すというこ
とはひととひとがつながるということなのかもしれませんね。世の中に悪いひととか
良いひととかいう区別はなく、今生において ひとがいろいろな学びをするために悪
いひとの役割、良いひとの役割をしているだけのことなのかもしれません。神様は
やっぱり、この世に天使のこころをもったひとだけを送りだしてくれたように 思え
てしかたありません。みなさまの明日が幸せでありますように。 なおみ

・・・・・
かっこちゃん 今日のブログには痛く感動しました。あのおかあさんがおっしゃって
いるように、毎日介護しているかっこちゃんでなければ 大切なことが伝わらなかっ
たと思われるので、かっこちゃんが思い切って自分の思いを伝えてくれて、ほんとう
によかった。あのすばらしい出来事が起こるためには、かっこちゃんのアドバイスを
受け入れてもらえるためには、みやぷーさんの病気が必要だったということです。
そもそも、あの方がかっこちゃんとつながりをもって、かっこちゃんに日常を伝える
ことで、あのアドバイスに到達できて、さらに、その出来事を瞬時に多くの方が共有
できたのは、みやぷーさんの現状へ至る過程とブログがあったからこそで、すべて
は、みやぷーさんとかっこちゃんと星野さんのおかげです。ほんとうによかったで
す。大成功、おめでとうございます。そして、そのことを伝えていただいて、ありが
とうございます。

あの勇気あるおかあさんには、是非とも、あの雪絵ちゃんもやっていた「よかったこ
とさがし」を試してほしいです。「よかったことさがし」を続ける限り、後悔する能
力がなくなっていきます。おかあさんのためだけではなく、娘さんのためにも、もう
これ以上、つらい過去とは戦わず、今のよい面を見失わずに歩みつづけてほしいで
す。目の前に、”お母さん思い”のとてもやさしい娘さんが応援しています。今、目
の前に、そのような天使のような娘さんがいてくれて、おかあさんのことをずっと大
好きでいてくれて、不幸でおれるわけがありません。過去のつらい記憶(認識)は決
してそのまま永遠にあるのではなく、今のよい(よかった)面を見つめて生きている
限り、こころの受け入れ能力の高まりとともに、色がどんどん変化することがわかっ
ています。過去をどのように振り返っても、後悔しなくて済みそうだという自信がつ
いたとき、是非とも、かっこちゃんに伝えてほしいです。天使を見守る母親はやはり
天使に違いありません。すでに天使のような方にしか言えない台詞が飛び出していま
す。かっこちゃんは、知る人ぞ知る(?)観音さまのメッセンジャーです。だから、
(このおかあさんなら「言える」)と最初からわかっていたのでしょう。天使の親子
と観音さまが、かっこちゃんという(とてもたよりなさそうにしている)人を介して
出会った物語です。感動しています。すばらしい。ワンダフル(不思議がいっぱい)。
ひろ
・・・・・

「ゆるす」という言葉にもいろいろな意味があるのかもしれません。「ゆるしてや
る」とか「ゆるしてあげようと思う」と言うふうに使ったとき、私は、“許してやる
方”が、“許してもらう方”より上で下へ向かって許すということがある気がしてし
まうのだと思います。けれども、なおみちゃんが教えてくれていることはそうじゃな
いんだなあと思いました。
本当に、上手に言えないのだけど、私がいつも思うのは、宇宙のしくみって、みんな
が大切でみんなでひとつということです。私たちの宇宙は入れ子構造になっていて、
大きな中で起きていることは小さな中でも起きている・・・たとえば人間の体、胃が
あって、手があって、心臓があって・・・細胞分裂していく過程で、いったいどの細
胞が胃になるのか、心臓になるのか、手になるのかはどうやって決まっていくので
しょうか? たぶん、そこにあるのは神様の計らいだけかなあと思います。どの部分
も大切。どの部分もみんなそろって、調和しながら、懸命に働きながら、私という人
間を前へ前へとすすめてくれている。胃は決して心臓を責めないし、手も胃をせめま
せん。だって、どれも、私の体だもの。そして胃が痛ければ、体全体で胃を心配する
よ。補い合おうとするよ。そして実は、どれも、最初はたったひとつの受精卵だっ
た。みんな最初はひとつ、今もひとつ。

 人間だってそうだよと私は思えてなりません。みんなひとつ。誰もが、神様の計ら
いで与えられた役割を、与えられた命を一生懸命生きている。胃が心臓を責められな
いように、本当は誰も、ほかの人を責められないし、許すも許さないもなく、自分と
いうものを受け止めて生きていくことしかできないし、それが、一番よい生きていく
方法なのじゃないかと思えてなりません。ひろちゃんが言うように、すべてがいいふ
うになるようになっているから、よかった探しをしていけば、絶対によく生きていく
ことができるんだなあと思いました。恨んでいるときの顔をもし鏡で見たら、幸せな
顔のはずがない。みんな役割で、自分の人生を生きているんだなあとわかったという
か、受け止めたら、そうだったんだって思ってにっこり笑って生きていける。そうし
たら、幸せ。なんだか私そう思うのです。
 けれど、つらいときは、どうしようもなくつらいです。お母さんとお嬢さんの優し
さと心の大きさに胸がいっぱいになります。

おととい宮ぷーは、レッツチャットで「このままはいや」と言いました。そうだね。
そうだよ。前へ進もう。体のいろいろなところを調べて、どこが動いて、どうしたら
動くようになるかも一緒に考えました。宮ぷーの右手は、まっすぐに伸ばすとかまっ
すぐに曲げるとかいうのは、あまり力が入りません。ずいぶん上手になってきたけれ
ど、それでも、自分の腕の重さを支えることもなかなかできません。でも、腕相撲す
るような形で腕を内側に曲げるのはものすごい力です。私が首を宮ぷーの手にあて
て、ぎゅっと曲げてというと、私は体ごと宮ぷーの体の上に持っていかれちゃったの
です。宮ぷーもびっくりして目を大きくして、私も、きゃーはー、きゃー、すごいす
ごいというくらいの力なのです。

 「ねえ、こちら側へ曲げるのがどうしてこんなに強いかわかる?」宮ぷーはわから
ないと言いました。前にも実はこうじゃないかなということをお話ししたけど、で
も、その頃はまだ、意識がしっかりしていなかったのかもしれません。
「宮ぷーは一番動くところはどこかな? そうだよね、首だよね。首はどうして動く
ようになったのかな? そう、首をぎゅっとまげて、首の下に置いたスイッチを押し
たからだよね」そうなのです。宮ぷーの体で一番最初に動き出したのは首でした。倒
れて6か月以上たったころでした。私も妹も特別支援学校に勤めています。重い障害
のお子さんといることが多くて、体のどこか動くところを探して、そこでどうにかし
てスイッチを押すことで、おもちゃを動かしたり気持ちを伝え合うということを長い
間しています。妹は宮ぷーのために、フロッピーディスクのケースの中の真ん中にス
イッチをつけて、首を押し付けることでスイッチがはいるものを作ってくれました。
宮ぷーはそのスイッチをそれこそ首をぎゅっと右側へ曲げることで、それこそ何千回
と押してきたと思います。そのときに、反動で右手がおなかのほうへ動き出している
ことに気が付きました。

「ね、右にぎゅっと首を倒してみて、手がおなかのほうへ行くから」昨日、宮ぷーは
半信半疑でそれをして、わあとびっくりした顔をしました。「宮ぷー、動かせば、こ
んなにすごい力がつくようになるんだね。何度も何度も必要で動かしていれば、私ま
で倒しちゃうような力が入るんだよね。ほかのところもきっとそうだよ」宮ぷーは目
をきらきらさせたよ。
「ひだりへくびをまげる」と宮ぷーが言いました。そうだね。左に首を曲げたら、反
動で左側の手が動き出すかな?実際やってみると、今度は、宮ぷーはよく動く右肩を
ぎゅっと持ち上がるようにして、左側へ首を倒すことがわかりました。左手ではあり
ません。でも、ぜんぜん動かないかというとそうじゃないのです。反動で少し左肩が
下がるのがわかりました。ほんのすこしだけど、さがるのです。「すごいよ、宮
ぷー、左の肩が動くよ。宮ぷーは動くところがいっぱいあるね。お尻にも力が入れら
れる、足の太ももにも入れられる、入れられるところを一生懸命動かせば、ほかのと
ころに力が入って、動くところが増えていくね」宮ぷーは「あたらしいじしゅりはめ
にゅーつくる」と言いました。

そして、前は私に「作って」って言ったけど、今度は自分で教えてくれて、「きのた
なにはる」と言って、私がマジックで宮ぷーが言ったとおりに書いて、棚に貼ってき
たよ。
 今日はお昼に「ねつはさがったよ」というメールが宮ぷーから届きました。伝の心
というソフトを使って、ひとつのスイッチでパソコンからメールを送ってくれたので
す。一番最初に文字盤を使って、長い時間かかって、伝えてくれた言葉が「かこ」と
いう私の名前だった。それから、一年。宮ぷーはメールで、安心してとメールをくれ
たよ。うれしいです。宮ぷーが伝えてくれている言葉「あきらめないで」という言
葉。それが、ひとつずついろいろなことを可能にしてくれているんだと思います。

かつこ

恨みを超えて・・・

  • 2010/08/03(火) 21:39:32

久しぶりに学校へ来ました。10日ぶり。子ども達は学校には来ていないけれど、こ
こには大好きな仲間がいて、いつも温かく迎えてくれます。それから、毎日のように
感想のメールをくださる方が、「おかえりなさい」とメールをくださって、ああ、私
はここにちゃんと居場所があるなあと、とても幸せな気持ちになります。
居場所があることは本当にうれしいことです。

旅行の間に、少し熱が出ていたからでしょうか? 不思議な夢を何度も見ました。夢
には何度も宮ぷーが出てきました。倒れる前の宮ぷーです。歩いていて、黒いTシャ
ツから出ている腕は、筋肉もりもりで、いつもニコニコ笑っています。その頃、私は
本当に宮ぷーにいっぱいいろんなことをしてもらっていたと思います。パソコンで分
からないことがあればそのたびに電話で教えてもらっていました。そうそう。金沢の
家のパソコンを無線ランで使えるようにしたいと思ったときにも、家に来てくれて、
すぐに無線ランができるように設定してくれました。どんなときでも、必ずと言って
いいほど、電話に出てくれたのも不思議です。そして、私が車を無くしたときも、
(停めた場所がわからなくなってしまいます)行こうか?と言ってくれたし、よく電
話をくれて、「羽田からの飛行機が、もしかしたら飛ばないかもって・・」と言った
ときも、「すぐに車で迎えに行くわ」と言ってくれたこともあって、驚きました。い
いよ、大丈夫と言って、そして、飛行機は飛んだけど、「来て欲しい」と言えば、来
てくれたのかもしれないなあと思います。そんなとても頼りになる宮ぷー。今はそう
じゃないかと言うと、今だって変わらないと私はやっぱりそう思うのです。倒れてか
ら、体が動かなくなっても、でも、やっぱり宮ぷーは少しも変わらないなあと、夢を
見ていっそうなんだかそう思ったのでした。

私はもうひとつ、旅の間中考えていることがありました。毎日メールをくださる方
に、どうしても、私の思いをお話ししたいと思っていたのです。これまでも、何度も
そう思いながら言いだすことができなかったけれど、旅が終わったらお話ししてみよ
う。自分の思いを伝えてみようと思っていました。
 その方には、お嬢さんがいらっしゃって、過失による事故で、今はベッドに寝たき
りになっておられるのだそうです。どうしても、事故を起こされた方を許すことがで
きなくて、もし、事故に遭っていなかったら、今、お嬢さんは、就職もし、結婚もし
ていただろうと思うと、相手が幸せになるのが我慢できないとメールに書いておられ
ました。そして、保険金以外に、毎月必ず同じ日に、同じ時間に、病院に来て、謝る
ことというのを、条件の一つにされたのだそうです。旅から帰ってパソコンをあける
と、その中に、その方からのメールがありました。

「・・・どんなことがあっても、必ずその日のその時間に病院に来るというのが条件
だったのに、今月はどうしても来れないので日を変えて欲しいと加害者から電話があ
りました。そのようなことは許されることじゃないということが、加害者にはわから
ないのです。どんなに大切な予定であろうと、将来に関わることであろうと、加害者
にはそのような未来があって、被害者はただベッドの上で寝ているだけ。せめて月に
一回のその日くらい、どんなことがあっても、償うということができないのかと腹立
たしく、申し出は断りました。私たちには一生幸せなんて来ないのに・・・幸せにな
る方法があったら、教えてほしい。私はいつもそう思っています。・・・」
いただいたのは、旅の間に決めたことを、お話ししたらいいよと誰かがそう言ってい
るようなそんなメールでした。

「私は幸せになる方法、わかります。知っています。相手の方に“もうあなたは充分
つぐなってくださったから、もう私たちのことは忘れて幸せになってくださいね。あ
なたの幸せを祈っていますね”とお話しされること、そのことのように思えてならな
いんです。私はそのことで、きっときっとお二人が幸せになられると信じます。お嬢
さんとお二人、どんなにおつらい日々を送っておられるだろうということ、私、充分
わかっているつもりです。けれど、私は恨んでいる間は、つらくて、幸せには決して
なれないんだって、知っています。知っているつもりなんです。メールをいただいて
いるうちに、どんどん大切になったから、私、旅の間中、帰ったらそのことをお話し
しよう。勇気を出してそうしようと思っていました」
書いてからもまだ、迷って、でも、エイっと送信ボタンを押しました。今日一日、
「どんなふうに思われただろうか?怒っておられるだろうか?と何度も考えました。
けれど、すごくうれしいメールをいただいたのです。私うれしくてうれしくて泣きま
した。

・ ・・・
・・・かっこちゃんからのメール。いったいかっこちゃんは何のつもりなんだろう。
何を言ってるのだろう。話にならないと正直思いました。それなのに、私自身、メー
ルを閉じて、娘とテレビを見て、テレビを消して、ふと、相手に電話をかけてみよう
とそんな気持ちになりました。そして、電話をかけたあと、私自身もわけがわからな
くなって、口走っていたのです。「もういらっしゃらなくてもいいですよ。充分償っ
てくださったのですから、幸せになってくださいね。私もあなたの幸せを祈っていま
す」と言いました。おまけに私は“あなたのご両親も本当に良い方ですから、あなた
の幸せを祈っているでしょう。長い間ご両親にもあなたにもつらい思いをさせてし
まってごめんなさいね」と言いました。いったい私のどこにそんな優しい言葉があっ
たのか、自分でも驚いています。電話の向こうから嗚咽が聞こえました。私も言葉が
続かなくなって、受話器を置きました。置いたとたんでした。不思議なことに、かっ
こちゃん、受話器を置いたとたん何が起きたと思いますか? 今まで感じたことのな
いような幸せな気持ちにつつまれて、胸がいっぱになって、娘を抱きしめて泣きまし
た。「よかったんだね、これでよかったよね」と言うと、娘が「ママ、よかったね。
ママ、よかったんだよ」と言いました。娘は「もういいよ」とこれまでも何度も言っ
ていました。でも、私は許せなかった。娘は、また「ママ、よかった、本当に」と言
いました。かっこちゃんは、こうなることがわかっていたのですか?見えていたので
すか?テレビを見終わったあの一瞬に何が起きたのか、何か導かれるようにかけてし
まった電話ですが、もし、体の不自由な宮ぷーのところに毎日欠かさずに出かけてい
るかっこちゃんでなかったら、私はこんなこと絶対にしなかったはずです。これか
ら、今日のことを後悔することがあるでしょうか?まだ実はわかりませんが、私が口
から出た「今までごめんなさいね」の言葉はかっこちゃんの言葉でなくて、私の心か
ら出た言葉であるならば、私の中にも実はそんな心が残っていたのでしょう
ね。・・・・
・ ・・・

私も一緒に泣きました。そうですよね。恨んでいては決して幸せになれない。自分が
つらいときに、相手も辛ければいいなんてことあるはずがないですもの。私はお二人
が本当にすごいなあと思います。「ごめんなさいね」とおっしゃっられたこと、私、
本当に尊敬します。今日はそんなうれしいことがありました。
 病院に行ったら、宮ぷーは熱がありました。でも、宮ぷーにこの話をしたら、喜ん
でいたよ。よかったねって喜んでくれて、私もうれしくなりました。昨日、おしっこ
にもろもろがまた入っていたので、それで熱が出たのかなあと思いました。熱が下が
りますように、つらいのが、なおりますように。

かつこ