コンサート

  • 2009/11/06(金) 20:52:40

11・6
今日は、ビリンバウの丸山祐一郎さんとこやまはるさんが宮ぷーのところへ来てくださる日。お二人とは、もういったいどれくらい前からのお友達になるだろう。雪絵ちゃんともお友達のお二人。雪絵ちゃんのお日様気分の本の題字ははるちゃんが書かれたものなのです。
もう何年も前にお二人が、「金沢のブラジルのお料理やさんで、かっこちゃんにクリスマスプレゼントにコンサートをしてあげるからお友達を連れておいで」と言ってくださって、そのときに音楽が大好きな宮ぷーをさそって出かけたことがありました。
丸山さんは、宮ぷーが倒れたことを、聞いたよと電話をくださって、「これから夜8時に二人でギターを弾くよ。僕たちはギターを弾くことが祈ることだから」と言ってくださって、そして早い内に会いに行かなくちゃと言ってくださって、そして、本当にそのお言葉通りにすぐに来てくださったのです。
 宮ぷーは「べっどを起こして」とほとんど座るほどにベッドを起こして、ギターの演奏と歌を聴きました。ギターの音がしだすと、すぐに目をきらきらと輝かした宮ぷー。宮ぷーは、中学校、高校、そして大学とずっと音楽をしていた(トロンボーンを演奏していたのです)のです。宮ぷーは、本当になんて、うれしそうだったのでしょう。曲をきいているときも、お話をしているときも、紙飛行機を飛ばしてくださったときも、宮ぷーは何度も笑顔を見せてくれました。うれしい?と聞いても、幸せ?と聞いても、よかったねえって言っても頷く宮ぷー。看護婦さんも途中から聞きにこられて、「宮田さん、すっごいいい顔をして、感動しました」と言っておられたほどでした。
 丸山さんもはるちゃんも宮ぷーに「絶対によくなるよ。それで、全国を講演してまわると思う」なんて言ってくださったのでした。
最後の曲はテネシーワルツ。偶然だけど、クリスマスのときに、テネシーワルツを演奏してくださって、宮ぷーはテネシーワルツ、よかったなあと何度も言っていたのです。だから、宮ぷーはどんなにうれしかったことでしょう。
 お二人が帰られたあと、「たくさんの方が祈ってくださっているから、こんなにうれしいことも起こるんだね」と言うと、宮ぷーが、「ありがとうのお祈りをしよう」と言いました。宮ぷー、私、本当にそう思うよ。たった二人のために、こんなに心のこもったコンサートをしてくださったお二人のこと、それから、毎日祈ってくださっているたくさんの方のこと。宮ぷーはしばらく笑顔をみせてくれなかったのに、今日は本当に何度も笑ってくれた。宮ぷーが「僕ができることはみんなのことを祈ること」とそう思って、きっとそれは心の支えでもあるんだよ。今日も十日月が窓の外に輝いてとてもきれいでした。

おとといの夜のことでした。私は宮ぷーにすごく意地悪を言ったのです。宮ぷーが息がひどくなって、私はそのことを思うと、どうしても自分も息がつらいようなきもちになって、小さい頃以来の喘息に少しだけ悩まされていました。(たいしたことないんです)
 おととい、口で、あ、か、さ、た、なと息を吐いていると、吐いてばかりいるからか、ちょっと息がつらくなって、「私、ちょっと今、体がつらいから、できたら、レッツチャットでしてほしいなあ」と言ったのです。でも、宮ぷーはその前の日、頭でもレッツチャットができなかったことがきっと頭に残っていて不安だったのだと思うのです。レッツチャットでするのはいやだと首を振りました。私にあかさたなをしてほしいと。私があかさたなをすると、宮ぷーは、「今日はどこに行ったの?誰とあったの?」と出張の洋服を着ていたので言いました。私は、いじわるな気持ちになって、「宮ぷー、私は体がつらいって言ったのに、どうして、だいじょうぶ?って聞いてくれないの?どうして、どこがつらいの?って聞いてくれないの?私聞いてほしかった」と言いました。そしてそれだけじゃなくて、帰るときも、「帰るね」と言うと、「ナースコール」と言ってそれから、「手にチョコレート」と言いました。私は、それはするつもりだったのだけど、「気をつけて帰ってね」とかも、たまには言ってほしい。だって宮ぷー、いつも倒れる前は「だいじょうぶ?」とか「気をつけてね」ってしょっちゅう言ってくれたもん。
 私はなぜ、昨日そんないじわるばかりを言ったのかわからなかったけど、たぶん、宮ぷーがずいぶん元気になってきたこともあったり、それから、私がわがままだったりもしたのだと思います。本当はわかっているのです。宮ぷーは、元気になったとはいえ、もし、私が、ナースコールやチョコレートを忘れて帰っては大変。私が、あかさたなのスキャンをしなかったら宮ぷーは気持ちを伝えられない。だから、あかさたなのスキャンをし出したときには、どうしても自分の伝えたいことは伝えなくちゃならない。だから、それは仕方がないことだとわかっているのです。わかっているのに、私はそんないじわるを言いました。
帰ってから、本当にいじわるだったなあと思っていたのです。明日行ったらすぐにあやまろうと思っていたのに、病院に行くと、宮ぷーは私の顔をみたとたん、口をパクパクしました。それは言いたいことがあるというしるしなのです。なあに?と言うと、宮ぷーはすぐに「だいじょうぶ?」と言ってくれました。ごめんね。宮ぷーもずっと気にしてくれていたんだね。
 今日宮ぷーが少し息がつらくなったので、何か楽しいことを考えようと言ったら、宮ぷーはレッツチャットを指で入力して、「なおったらどこにつれていってほしい」とつづりました。宮ぷーらしいなあと思いました。宮ぷーは、「なおったらどこかへ連れて行ってね」じゃなくて、「どこにつれていってほしい?」と聞いてくれる。そんなふうに、いつも他の人のことや私のこと、周りの人のことを考えてくれるのに、私は、ひどいことばかり言ってごめんなさい。ごめんねと言うと、また首を振ってくれた宮ぷーでした。私はうれしくて、連れていったもらいたいところがいっぱいあるよ。ディズニーランドへ行って、花火を観たいし、まだハリーポッターの映画の新しいのも観ていないから観たいし、それから、劇団四季を観に連れて行ってほしいし、わーい、わーいとベッドの周りをうれしくてぴょんぴょん飛んで回りました。